2012年02月21日

AKB48チーム4『僕の太陽』公演感想(2012.2.6) [1] - AKB48と劇場公演

私はチーム4となってからは『僕の太陽』初日ゲネプロ、2011年12月30日の年内最後の公演、2012年2月6日の3回を見ています。

9期生以降のメンバーは研究生公演や研究生が多数出演する公演などで実はときどき劇場に出向いて拝見させてもらっていて、AKBに関して言うと、9期以降の研究生に重点を置いて継続的に見ています。

AKBの劇場公演に関してブログではあまり書いていなかったのですが、しばらくぶりに書きたくなってきたので、感想を残しておきます。

公演の感想に先立つ前書きがとても長くなってしまいましたので、分割してお届けします。

本エントリーでは、この日のチーム4について述べる前に、今、AKB48が置かれている状況について私なりに考察したものをまとめておきます。ちょっと長いのですが、ご一読いただければ幸いです。

★AKB48と劇場公演の関係


前回のHKTの初の出張公演でも少し触れましたが、AKB48が今のような「国民的アイドル」ではなかった頃は、秋葉原のAKB48劇場はまぎれもなく彼女たちの「主戦場」でした。

最初は1チームで、次の2つめのチームができ、チームごとのまとまり、絆、完成度を競い合い、3つめのチームができ、ひとつめと2つめのチームで混成公演をしたり、ようやくすべてのチームにオリジナルの公演ができ、研究生が昇格し、……と、それぞれの公演ひとつひとつにドラマ(ストーリー)がありました。

その「主戦場」では客席からは異常なまでの熱気と、ステージ上からは「少しでも公演の内容を良くしていこう」という活気にあふれていました。研究生たちは隙あらば出演のチャンスを狙い、自主的にいくつものポジションを覚えたり、ファンをつかむ努力もしていました。

そして、メンバーや研究生たちのステージでのパフォーマンスが、目の肥えた常連客をうならせ、「彼女は頑張っている。その努力は報われるべきだ」と話題になり、実際に昇格への道が開かれることもありました。

もちろん、今もドラマやストーリーがないわけではないですが、「主戦場」という位置づけから少しずつ離れていき、主戦場はより大きな会場でのコンサートやテレビ番組へと移行しています。

時代状況や人気によってはそうなっていくものでしょうから、そのこと自体を悪く言うつもりはありません。

先頭を走っている選抜メンバーたちはそれぞれの夢をかなえるために、劇場の外で戦っているはずです。大島優子さんが以前、インタビューで「劇場は私たちが帰る場所。いつでも温かく迎えてくれる我が家みたいなもの」と言っていましたが、いつもは出られない劇場公演でもたまに出るときにはきっちり全力を出し切る態度が他のメンバーやファンにも尊敬されるのであって、おそらく他の選抜常連メンバーは今でも昔の気持ちを忘れないでステージに立っているのではないかと思います。

できればそういう場所であってほしい。

私はそう切に願っているのです。

★チーム4や研究生は今でも「主戦場」なはず


選抜常連メンバーにとって「劇場」は帰る場所であって「主戦場」ではないものの、これから劇場外の現場で戦うために「劇場」は自己研鑽の場であるべきだと私は考えています。

なかなか選抜に選ばれなかったり、人気も上がってこないメンバーにとって、劇場公演の意味するところは昔も今も変わらないはずです。

ところが、古くから見ている常連ファンの話を聞いてみると、劇場公演を「仕事のひとつ」としてときには流しているメンバーがいると聞きます。

私自身、研究生以外にはなかなか劇場公演を見に行く機会も減ってしまっているため、その真偽のほどは確かめていないのですが、ある程度は想像がつきます。

公演は体力を使いますし、体調も整えなければいけないのに、いろんな仕事と並行していく中でコンディションが整わないまま劇場公演をしなければいけないこともたくさんあるでしょう。それでも先駆者である先輩たちは、その苦難を乗り越えて最大限のパフォーマンスをしてきたはずです。

「頭打ち」な状況はわからないではないですが、劇場を飛び出して仕事をするためには、それまでの劇場公演に対する「仕事への態度」がそのまま外に現れてくるものだと思うのです。

「劇場で真剣に向き合った者だけが外で戦える」――ちょっときれいごとのような言い方ですが、おそらくこれは本当のことだと思います。

劇場の外の芸能界は扱いの差も激しく、公平でもありません。

今はAKB48というブランドの人気でちやほやされているかもしれませんが、「AKB48」という肩書きがなくなってしまえば、無力な新人と何も変わらないです。

そうなったとき(そうならないことを願いたいですが)に、自分がいかに仕事(劇場公演)と真剣に向き合ってきたか、というのが自分の信念の根底を支えるはずなのです。

とここで説教っぽく書いても仕方ないのでやめておきますが、もっともがいて悩んで真剣に公演のパフォーマンスと向き合ってほしいと言いたいだけのことです。

今の研究生にそんなことを言っても意味がわからないかもしれませんが、テレビや雑誌に出るのはたまたま運が巡ってきているだけで、個人の実力が評価されているわけではないということをわかってほしいです。

そして、普段の先輩たちは楽屋や撮影場所ではひょっとしたら適当(いい加減)に見えるかもしれません。でも、見えないところで努力しているし、誰もが見えるところでは人の2倍も3倍も全力を出しているはずです。見習うのはそういう「見えないところ」と「誰もが見えるところ」なのです。

つまり、今、劇場公演を真剣にやらなければその先、何も身に付くことなどない、と言いたいのです。

★努力はどう報われていくのか


では、劇場公演と真剣に向き合ったことがどのように評価され、なんらかの目に見える形として出てくるのでしょうか。

それはケースバイケースです。

秋元康総合プロデューサーが言うところの「チャンスの順番」はいつ巡ってくるかわからないです。また秋元氏は「自分が思いっきり手を伸ばした先の1ミリ先に夢がある」とも言っています。

チャンスをつかむためには今を常に全力で取り組んでいくしかないのです。

それができるのは気力も体力も冒険心も備わっている若い時期だからこそなのです。

だから本当はもっと劇場公演に真剣に向き合ってほしい。

見ている人は必ずいるし、それがどういう形で報われるのかはわからないですが、絶対無駄なことじゃないはずなのに、最近のAKB48劇場でそういう「無我夢中」なパフォーマンスが見られない現状を少し淋しく思っているのです。

ひょっとしたら劇場公演以外のところで評価されることもあります。テレビの番組でキャラクターが目立ったり、Google+で思わぬ才能が見出されることもあるでしょう。でもそれは日頃の公演をしっかりやっていないとファンからは評価されないこともわかっていただきたいのです。下手すると「一発屋」になってしかねない。そういうことを本当は気にかけてほしいな、とステージに立つ人に言っておきたいです。

ということで、少し研究生に向けての話みたいになってしまいましたけど、前置きは以上です。このことをふまえて最近見た、チーム4の公演を見て何を感じたかについて次のエントリーで述べさせていただきます。

AKB48チーム4『僕の太陽』公演感想(2012.2.6) [2] - 「チーム」とは何か
に続きます。
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posted at 04:21│コメント(0)AKB48 

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