2012年02月20日

HKT48初の出張公演(AKB48劇場)感想(2012.2.4)

HKT48が劇場公演から2ヵ月と少しでAKB48劇場で出張公演を果たしました。昼・夜2回公演を見させていただき、そのレポートは2月17日発売の「AKB48グループ新聞」(日刊スポーツ新聞社。駅の売店やコンビニで販売中)でかなり詳細に書かせていただきました。

そちらの記事を読んでいただいた前提で、その記事には書かれていないことや、少し説明の足りなかった部分を追記する形でこのエントリーを立てることにします。

MCのレポートにつきましては、
昼公演
夜公演
を、初日公演については、
HKT48第1期生「手をつなぎながら」公演第一印象
を参照してください。

●セットリスト「手をつなぎながら」


出演は初日メンバーで、「Glory days」でバックダンサーをしている仲西彩佳さんが体調不良のため休演した以外の20人は昼夜全員出演しています。

◆ユニット曲
「Glory days」(兒玉、若田部、中西)BD:深川、谷口、植木、今田、江藤、安陪
「この胸のバーコード」(下野、森保、田中)
「ウィンブルドンへ連れて行って」(菅本=黄、本村=ピンク、宮脇=青)
「雨のピアニスト」(熊沢、松岡、穴井)
「チョコの行方」(植木、村重、古森、今田)

◆アンコール
E1 「ロープの友情」
E2 「火曜日の夜、水曜日の朝」
E3 「AKBスペシャルメドレー」(風は吹いている〜上からマリコ〜フライングゲット〜Everyday、カチューシャ)
E4 「遠くにいても」
E5 「ヘビーローテーション」

※E3、E5はHKT48劇場では通常行われておらず、この日初披露となります。

●「時間よ止まれ!」


昼公演は、彼女たちの気合の入り方がハンパなく、とても集中力が高く、密度の濃い公演でした。

約10日ほど前に取材のためにHKT48劇場に行ったのですが、そのときと比べても気合の入りようはすごいものでした。当たり前といえば当たり前なんでしょうけど、私たちが忘れかけていたものを目の前で見ることができました。

HKT48初の出張公演直前スペシャルインタビューでしなもん(下野由貴さん)が言っているのですが、これに尽きると思います。引用すると以下の部分です。

――AKB48のセットリストベスト100に出演したときひな壇で見た感想を聞かせてください。
下野由貴「私たちは今はまだダンスや歌のレベルは全然で、ただ一生懸命やっている姿を見せることしかできないんですけど、先輩のみなさんは見せ方だったりパフォーマンスがすごいなと思って。楽しんでいるのも伝わってくるし、お客さんも楽しんでいるのが伝わってきたし、自分たちもパフォーマンスのレベルを上げていって、でも一生懸命やるのは変わらずに見せる力を上げていかなきゃいけないな、と感じました」

たまたま彼女が発言したのですが、この精神はおそらくHKT48のメンバー全員に浸透しているのではないかと思われます。そうじゃないとああいう集中度の高いパフォーマンスはできないと思います。

そして、この「ただ一生懸命やる」ことこそ、AKB48初期時代に私たちが見てきたものでした。まさに原点そのものです。それが6年後の現在、博多の劇場で日々、歴史を積み重ねているのです。

そうなっているだろうことはファンの方たちのTwitterでのつぶやきでわかってはいたものの、なかなか現場に行けず、博多に行けたのは初日からほぼ2ヵ月が経ったときでした。それでも秋葉原ではなく、HKT48劇場で見ておいて良かったですし、その成長の度合いをこの目で確認することができました。

そして、歴史は繰り返し、いつか2期生、3期生が入り、妹グループができたときに彼女たちの年齢も上がり、人気も技術も向上していくのと引き換えに初期のころの初々しさやひたむきさはなくなってしまうかもしれない……もちろんそのまま残ることも考えられますが、いずれにしても「現時点」での彼女たちの若さも含めた輝きが寸分違わず継続するわけではないので(むしろ続いていたら成長していないことを意味する)、個人的には「このまま時間が止まってしまえばいいのに」なんて虫の良いことを考えていました。

そんなことはできないので、しっかりと脳内にこの日の記憶を刻み込んでおきました。

●日々成長していく姿


AKB48のコンセプトのひとつとして「観客の声援や視線がメンバーを育てる」というものがあります。

AKB初期の場合、マスメディアにあまり頼ることはせず、劇場公演を重ねていく中で、メンバーたちの個性が際立っていき、そこからさらにファンが増えていきその熱気が増してさらに人気が上がっていくという、ある意味、理想的なスター発掘システムが存在しました。

HKT48も、劇場公演のチケットがほかのグループと比べて確保しやすいこともあり、ファンは何度も通うことができ、地元ファンとメンバーたちの間で少しずつ団結感や絆のようなものができているのではないかと想像しています。

もちろん、理想的なファンばかりがいるわけではないでしょうが、「成長していく過程を共有する」環境はかなり整っているといえましょう。AKB、SKEにおいては一定期間、そのような時期があったのですが、NMBは結成前からメディアに扱われ、初日公演はかなり完成度の高いうえにチケットが取りにくい状態が続いていたため、ファン側もそういった体験があまりできなかったように思います。ですからより関西のファンはHKTに熱狂する要素はあるように感じています。

HKT48もいつ、どのような形でブレイクしていくのかわからないので、ひとまず、「今」、この「今」を体験することは48グループファンにとってはとても貴重な経験となると思います。

●1回目と2回目の比較


2回とも見られた方は非常に少ないはずなので、私の視点からで申し訳ないですが、客席の雰囲気や内容について残しておきます。

◆HKT48の劇場公演を見たことのある人の割合
昼:2割〜3割、夜:1割〜2割

これはあくまで客席の雰囲気、空気、メンバーに対する声援などから感じたもので、どのぐらい正確なものかはわかりません。自己紹介の反応、劇場コールとの違い、アンコールの声のかけ方など、SKE、NMBの秋葉原出張公演の様子などとも比較した印象だと上記のようなあたりかと推測しました。

◆公演の内容
昼公演は全編通してとても気合が入っている(気が張っている)状態でした。でも、緊張して浮き足立った感じではなかったです。とても引き締まった内容でしたが、客席を見回してファンの顔を見るなどの余裕はなかったように感じました。

夜公演は、昼に目一杯力を出し切ったので、ほどよく緊張感が取れておそらくHKT48劇場の公演の内容に近い状態でパフォーマンスができていたように感じました。とはいえ、広さや奥行きがまるっきり違うので、客席から見ている様子では中身の濃い、集中力が切れることがなかったように感じました。

夜公演で良かったのはユニット曲です。表情の表現が昼よりもはるかに向上していました。
全体曲では昼公演、ユニット曲は夜公演に軍配が上がった印象です。

●個別印象


今の段階であまり個別の印象を残しておくことが適当かどうか微妙なところですが、本人や関係者、ファンの方にも読んでいただくことも考慮にいれつつ、激励の意味を込めて残しておきます。

初日ゲネ、初日公演、1月25日、2月4日出張公演昼・夜を見たうえでの感想です。地元ファンの方のほうが見ている回数は多いはずなので、気づくことや視点は違うことはあらかじめご承知おきください。

穴井千尋:ダンススキルが格段に上達。「Innocence」の表現力はすごいし、踊りのひとつひとつの動きの意味を理解しながら踊ろうとしている印象。

安陪恭加:1月にHKT48劇場で見たときに、客席の一人一人を見ることができる人だとわかったので、そのあたりにまず期待したい。

今田美奈:博多で写真を撮っていて気づいたのですが、彼女は美人で、写真を撮られる能力が高いです。経験はないとのことですが、モデル的な展開も考えられるし、人なつっこさもあるので男性・女性どちらからも好かれるタイプ。

植木南央:すでに一定のファン層の心をつかんでいる感があり、ルックス的にも判別がつきやすく、あとひとつ何かとても目立つ特徴が出てくるともう一段階ステップアップできそうな印象。

江藤彩也香:ネットでは前評判が高く、(おそらく)ダンススキルが足りなかったため初日メンバーには選ばれなかったのですが、今はパフォーマンス面でも見劣るところもなく、おそらくチャンスの順番待ちといったところ。

熊沢世莉奈:“せりーぬ”“りーぬ”という、とても覚えやすいニックネームと、ショートボブの髪型で一度で覚えられる。『雨のピアニスト』で3人の腕の角度を合わせるともっと良くなっていきそう。

兒玉遥:初日の印象は男性受けは難しいのかとも思いましたが、全然そんなことはなく、観客一人一人を見る力もあるし、自分を引きつける目線の使い方や、男性から見たときの親しみやすさも十分持っていることが分かったので、期待度は高いです。できればこのままセンターポジションのまま育っていったほうが彼女の適性を生かせるように思いました。

古森結衣:MCでもGoogle+でもわかるように元気でアイドル好きで、ファンの気持ちもわかっているのでファンをつかむのは上手そう。身長の低さも含めてどのようにキャラ立てして一般受けにつなげていくかがポイント。

下野由貴:本人も言ってるようにダンスの回転の鋭さはピカイチ。「この胸のバーコード」の夜公演の表情表現がとても良かった。地道に人気を獲得していくタイプかも。

菅本裕子:最年長らしくないボーッとしたところもありつつ、実は物知りで頭が良い。スタイルも良いのであとは公演の中での存在感をどのように出していくかだけ。

田中菜津美:2000年生まれの最年少。バーコードの動きをもっと揃うようにしつつ、ひとつひとつの動きをていねいにやっていくことで、顔つきも体つきも変わってきて新しいファンに見つけられるとチャンスが広がりそう。

谷口愛理:(おそらく)ダンススキルが足りなかったため初日メンバーには選ばれなかったが、今はしっかり踊れそうだし、アイドル的なルックスが人の目を引くので1回1回の公演で地道に自分のファンを見つけていくことが近道。

仲西彩佳:同じく初日のバックダンサーとしての動きを見ていたら当時はスキルが足りなかったが、今はおそらく大丈夫なはずで、すでに一定のファンがついているようにも見受けられるし、甘めのルックスが父性本能を刺激するところが魅力。

中西智代梨:初披露したAKBスペシャルメドレーでのパフォーマンスが一番光っていた。対応力に加え、切れも目立っていたので、ダンスの潜在能力は相当高い。この部分から切り込んで花咲かせてほしい。

深川舞子:アンダーでの起用も増え、存在感を増しつつある。小学6年生には見えない大人っぽさがあり、チームH結成のタイミングがあればチャンスも十分にありそう。

松岡菜摘:ここ一番のときにとんでもない笑顔とパフォーマンス力を出すタイプのようにも見える。1月に博多で見たときには体調不良による一部出演ということもあり、その地力を確認することができなかったが、秋葉原の出張公演では存分に力を出し切ったように見えた。このパフォーマンスなら確実にファンはつく。

宮脇咲良:誰もが認めるアイドル性の高さで多くのファンを魅了中のさくらちゃん。最高に笑顔がかわいいけれど、まだ作った笑顔が多かったりするので、もっと素の笑顔を公演中に出せるともっとファンが増えそう。夜公演の最後のほうで自然な表情が出てきたので少しずつリラックスしながら自分らしい表情を見つけていってほしいです。

村重杏奈:自己紹介やMCで大活躍、どこでも誰にも切り込んでいき、メンバーから多少うざがられても(笑)、そんなことはどこ吹く風で突っ込んでいくあーにゃ。そのタフさは芸能人にとても大切なこと。いつか今以上に注目されるときが来るでしょう。

本村碧唯:ウィンブルドンのセンターとして輝いているあおいたん。時おりウィンクで観客の心を撃ち落とす武器も備えており、最強レベルのアイドル性を持つ。表情が豊かなのも女優としての資質を感じる。AKBのカップリング選抜にも狙えるところまでいけるかも。

森保まどか:現状では表情の面で女性ファン向きな面が強い印象。ダンスもきっちりやっているのだが、それが伝わりにくい面も。大きく動かすことと、細かいところをていねいに動かすことを同時にしながら表情を作りこんでいくという課題を抱えつつも、グループものには必要な逸材かも。

若田部遥:ひとことで言うと「美人」。中1ながら大人っぽい美形な顔つきを生かしていろんな表情をステージだけでなくテレビ、CM、雑誌グラビアの世界でも活躍が期待できそう。

●ひょっとして「HKTらしさ」は「華麗さ」なのかも


「AKB48グループ新聞」にも書いたのですが、これはきっとほかのファンの方たちにはほとんど共感してもらえないかもしれません。

「HKT48らしさ」がどこにあるかというのを出張公演中、考えながら見ていたのですが、初日公演では「フレッシュさ」というところをまず挙げたのですが、今回は「ダンスの華麗さ」に目がいきました。

どこに「華麗さ」を見つけたのかというと、「火曜日の夜、水曜日の朝」のイントロ部分の上半身の動きです。あのひとつずつ動かす腕や手や首の動き、それに連動して頭を下げて腕を伸ばす動き……この動きの中にチームS、チームKIIにはなかったものを私は見つけました。

チームSはその部分は「ダイナミック」、チームKIIは「(Sにはない)しなやかさ」があります。

HKT48の「火曜日の夜、水曜日の朝」は私から言わせれば「華麗」なんです。ダイナミックでもなく、しなやかでもなく、「華麗」。これがキーワードになってこないかと思いました。

このキーワードから広げていくと「Innocence」の動きも納得がいくし、「僕らの風」の腕の動かし方にも特徴があります。一度そういった視点で公演を見てみると何か見つかるかもしれません。

ユニット曲ではまだひとつひとつの振りや動きが揃っていなかったり、なぜこの曲のこの部分にこの振り付けなのかというところまで理解して踊っているようには見えないので、その部分の「気づき」があれば劇的に上達する可能性があったりして、そこもまた次の公演を見る楽しみの一つになっています。

ちょっとだけ気になったことは、今回の出張公演では、目線の配り方がHKT48劇場仕様になっていて、AKB48劇場に通い慣れているファンにとっても、HKTのメンバーたちにとっても少しとまどいがあったのかもしれないと思いました。

結局「どこを見ているか」「誰を見ているか」ということになるのですが、その答えや見本があるわけではないのです。

一人一人をきちんと個別に見据える大島優子タイプ、まわり一帯を漠然と見渡す(しかし見られてるほうは自分が見られていると思い込む)前田敦子タイプ、必死にパフォーマンスしながら自分の正面あたりを凝視する高橋みなみタイプ……ほかにもいろんなスタイルがあるのはファンの方ならご存知でしょうが、HKTのメンバーたちはまだそこまで考えていない人もいるので、日々の公演をこなしながらまわりのスタッフやメンバーの意見も参考にして自分のスタイルを決めていくことが今後求められていくのではないかと思いました。

見下ろす、見上げるなど劇場によってステージから客席の見え方は様々ですし、秋葉原の劇場には「柱」がありますので、そこは難しいところです。

●今からでも「歴史の証人」になれる


幸いなことにまだHKT48は公演に当たる確率がほかのグループよりも高いようなので、何度か通うことでメンバーたちに顔を覚えてもらうことも可能ですし、なんらかの信頼関係を築くことも可能です。

何回も公演を見ることが可能ならば、ファン目線で気づいた点を手紙で指摘したり、良い点をもっと伸ばすことも十分可能です。まさに「48プロジェクトの原点回帰」といった夢のようなことが今の博多では可能なのです。

おそらく4月の番組改編期以降は地元のテレビ局にも出演する回数も増えてくるでしょうし、野球も始まればホークス応援隊としての活動でメディアに取り上げられる回数も増えてくるはずです。

なので、本当は今の時期にしっかりとファンとしての存在感を示して応援しつづけると、いわゆる「歴史の証人」(もしくはいわゆる“最古参”)になることも十分可能なのではないかと思ったりもしています。

距離を気にしたらきりがなく、現実的にはNMB、SKEのファンが山ほど通っている状況ですので、東京以北の人にとっては参入しづらい面もあるかと思いますが、何かついでの都合をつけてチャンスがあれば博多の劇場に「できるだけ早く」一度足を運んでみると、きっと新しい発見ができると思います。

ただし、はまっても責任は取れませんので、あしからず。

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posted at 02:22│コメント(0)HKT48 

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