2011年09月01日

NMB48チームN『青春ガールズ』公演の履歴と現状

よく見てみたらこのブログに『青春ガールズ』のことを残していないことに気がついたので、一度も見てない方や、NMB48を2〜3回程度しかご覧になったことのない方に向けて、私自身が感じていることをまとめて述べてみたいと思います。

例によってあくまでも私が感じていることです。メンバーについていちばん詳しいのは地元のファンの方だと思っているので、100%真に受けないようにお気をつけください。

ちょっと長くなりすぎたので、勢いつけて読まないほうがいいかもしれません(苦笑)。

★フォーメーションの評価


NMB48の『誰かのために』を見たことのある方が初めて『青春ガールズ』を見ると、『山本彩さん、渡辺美優紀さんがどこにいるかわからず、目立たない』という感想を持たれることでしょう。実際最初は私もそう感じました。

なぜそうなったのかについてはいろいろな考え方ができるのですが、ひとつはメディア収録などで公演を休みがちになるであろうことをあらかじめ予測できていたために、全体曲であまり目立ちすぎるポジションに据えなかったのではないかということが推測されます。

実際、『青春ガールズ』公演での山本彩さんの出演率は『誰かのために』と比べればかなり低くなっていますし、ほかのメンバーもメディア収録などに呼ばれて休演となることも多くなりました。

そのぶん、1期研究生が多くのポジションを得て、メンバーによってはすべてのユニット曲に出たり、全体曲での何人ものポジションのフォーメーションを覚えてステージに立っているのが現状です。

今のチームNの公演は1期研究生が支えていることは間違いなく、研究生たちもチームNの休演メンバーのアンダーとして着実に力をつけてきているように感じます。ただ、ファンの多くはメディア出演メンバーへの人気に集中しているところもあるようで、出演メンバーによってはキャンセルの割合が多くなっているというのを聞いたことがあります。

★『青春ガールズ』というセットリスト


AKB48の歴史を紐解くと、1期生に約4ヵ月遅れて公演デビューを果たした2期生のチームK(当時は『Kチーム』と呼ばれていました)が、同じ『PARTYが始まるよ』をやったことから常に1期生と比較され、初日は満員だったのが徐々に客足が減り、チームAファンには小声で野次られたり、ファン同士でちょっとした小競り合いが繰り返されたりして、メンバーたちも悔しい思いや不安にかられている状況でした。

そんな中での初めてのオリジナルのセットリスト『青春ガールズ』。彼女たちのために書き下ろされた曲、歌詞。そして今でもチームKの代表曲のひとつとされている『転がる石になれ』——この曲に対する思い入れは本人たちだけでなく、それをリアルタイムで見ていたファンにとっても必要以上に“高まる”曲なのです。

それをNMB48がやる。しかもチームKの歴史についてさほど知らないメンバーが「転がる石になれ」をやる。どんな結果になるのかはある意味明らかでした。5月21日の初日ゲネ、6月のTDCホール「見逃した君たちへ」を見ましたが、振り付けとしてはできてても、その「振り上げる拳(こぶし)」の意味など彼女たちにわかるはずもなかったのでしょう。

「見逃した君たちへ」の公演パンフレットの中で秋元才加さんが「転がる石になれ」についてこう述べています。

「ノリと魂が一番大切ということで、この曲のレッスンはコブシを天に突き上げる練習ばかりやってた思い出があります。もう何十回、何百回繰り返したかしれません。スピード、角度、そして気迫。先生もそれにすごくこだわっていらっしゃいました」(「見逃した君たちへ〜AKB48グループ全公演〜」公式パンフレットより)

果たしてこれをNMBが理解してやりきる必要があるかどうかは意見が分かれるところですが、過去のセットリストがひとつの「教科書」「教養課程」と考えるのならば、その意図を汲み取って、さらに自分たちなりのカラーをつけていくことが求められるのではないでしょうか。

「転がる石になれ」については後ほど再度触れたいと思います。

★ユニット曲の第一印象と現状


私はNMB48の「青春ガールズ」公演はおそらく7〜8回見ていますが、公演を見ていく中での変化についても残しておきたいと思っています。

「Blue rose」

山本彩さん、小笠原茉由さん、岸野里香さん、福本愛菜さんがレギュラー。チームKの曲は「やりきる」「振り切る」ことが求められる楽曲が多くて、それをいかにこなしていくかがポイントとなります。

小笠原茉由さんは今回のセットリスト全曲を通して「やりきる」感が溢れ出ていて、ほとばしる汗とともに共感度が古参ファンから最も高いと思われます。この「Blue rose」についても彼女の「全力を出しきる」感が発揮されています。

山本彩さんは初めのときから「ちゃんと」動けているのは確認しているのですが、それが「振り付け」としてきれいに動けているだけで、彼女本人の魂の揺れと振りが同期していないような印象を受けていました。

あくまでも印象でしかないので、ほかの方が見たら違う印象になるかもしれませんが、身体を切り返すときの揺れや切れ具合で「振りとしてやっている」のか「自分の動きの一部としてやっている」のかの違いは理解していただけると思います。

そんなかすかな不安も回数を重ねていくうちにどんどん彼女本人の「型」が出来上がってきて、もう今では何も文句をつけるところもないところまで様(さま)になって「ロックンローラー」のようなかっこいい動きになっています。

最初のほうはあまり練習をする時間もなく、その振り付けや曲の意味を理解する時間もなかったのかもしれません。でもさすがさや姉、ちゃんとした形に仕上げてくるところがすごいです。

福本愛菜さんは基本的な動きは最初から出来ていたのですが、この曲に欠かせないような存在に思えてきたのは7月に入ってきてからの印象です。彼女は「ライダー」メンバーとして最初はあまりうまく踊れなかったと本人も言っていますが、今回の「青春ガールズ」も最初は印象が薄かったです。

しかし、徐々に凄みを増して、「シンデレラは騙されない」のたたずまい、「ふしだらな夏」の頭と腕を同時に振る教科書見本のような美しい振りなど、徐々に彼女なりの型が出来上がってくるのと同時に「Blue rose」も彼女なりの美しい動きが見られるようになってきました。

岸野里香さんは今挙げた3人と比べると「クール」なタイプなので、その曲を理解したつもりでやっていても評価されづらい面があることは承知していますが、やはり「Blue rose」をやるからには身体の動きはパワフルにやり、それが観客にも伝わるべきだと私は考えています。

それが彼女にはできていなかった。どうしても100%の力を出しきって身体を動かしているようには思えなかったんですね。本気になればできるはずなのに……なんてずっと思ってたんですが、ようやくつい最近、「覚醒した」(笑)のかわからないけど、すごく振り切った感じの動きが見えてきていて、とても頼もしい感じがしています。

「禁じられた2人」

白の山田菜々さんとピンクの吉田朱里さん。2人は最初から安定しています。
ピンクの吉田朱里さんの衣装の似合うことと美しさといったら「禁2」史上、最高かもしれません。そして山田菜々さんの潤いのある目の表情も特筆に値するでしょう。

二人が同じ振り付けをする指から腕へ、肩から腰へウェーブをして身体をくねらせるという振りは難しいのか、オリジナルのようにはできてないようです。柏木由紀さんも不自然な形のまま「型」ができるように彼女たちの型になっていくのかもしれません。オリジナルを知っている身としてはちょっと残念ですが、これも仕方ないことなのかも。

「雨の動物園」

ぞうさんが“みるきー”こと渡辺美優紀さん。第一印象は、「少し年齢の高い象さんだな」と思いました。というのも小野恵令奈さん、渡辺麻友さんが歴代の象さんなので、できれば中学生ぐらいのメンバー、たとえば白間美瑠さんぐらいの雰囲気がいいかなと思ったんですが、キャストのバランス上、こうならざるを得なかったのでしょう。

個人的にはチンパンジーの白間美瑠さん、パンダの門脇佳奈子さんが似合ってると思います。

初めに聞いたころ、ずっと、オリジナルよりも曲のテンポ(スピード)が落ちてる気がしてなりませんでした。少し間延びしてる感があって、その原因が何なのか正直わかりませんでした。ただ、最近そう感じることがなくなってきたので、ようやくキャストと曲が馴染んできたんだろうなと想像してます。

NMBの「雨の動物園」も結構味わいがあります。この曲に関するエピソードをMCでもう少し言ってほしいなと個人的には思っています(毎日公演やっていれば言うこともなくなるでしょうけど)。

★劇場公演を通して成長している


NMB48は最初から地元メディアに多数出演し、地元ファン、それも若いアイドルファンに支持されて人気があるため、公演を見られる回数も限られていますから、初期のAKBやSKEのように常連さんが何回も続けて公演を見て、その変化・成長過程を目の当たりにすることはできないかもしれません。

ファンの方も熱狂的に応援する方が増え続けていますから、果たしてメンバーたちは公演内容の良し悪しについてファンの方からの声をどういう風に受けとめて次の公演に活かしているのかは正直わからないです。

公演を見て何か気づいたことを手紙に託して伝えるという方法はありますので、メンバーの成長を願うファンはおそらく手紙などでアドバイスしたり握手会で勇気づけたりしているのだろうと想像しています。

立場上、私は何度か見させていただけるので、彼女たちの成長ぶりを目の当たりに感じることができるのですが、「誰かのために」公演と同じように、「青春ガールズ」公演も一人一人確実に公演内容が良くなっていることを確認しています。

NMB48のために書き下ろされた曲は1期生も2期生もテンションもクオリティも高いことはわかっているので、AKBの過去のセットリストをどう自分たちの色をつけて完成させていくのか、という工夫ができるかが彼女たちの成長過程の中で大切だと思っています。

そういう意味で、「誰かのために」をNMBのカラーにしていくのにさほど時間がかからなかったのですが、「青春ガールズ」はそんなに簡単ではなかったように思います。

メンバーたちは過去のオリジナル公演を見たことがないわけですし、今となってはファンの方の中でもオリジナルを見たことがない方が大多数でしょう。だから振り付けの意味や、歌詞の深さはわからないかもしれない。でも、「ライダー」をNMB的にまとめあげられたわけだから、「転がる石になれ」もできるはず……とずっと見守っていました。

でも、なかなか「転がる石になれ」の“振り上げる拳”がうまくできない。振り付けじゃなくて魂の叫びなんだと言ったってわかるわけがないとは思いますが(苦笑)、歌詞をよく読めば、「今のNMBは恵まれすぎているけれど、一人一人が自分で考えて解決していかなければならない問題がある」と受けとめてあの曲を歌えるかどうかを見守っていました。

どうしてもあの曲だけは「振り切れた」感とか、「精神の解放」とかができてない。このままの状態でなく、ある程度形に仕上げて秋元康プロデューサーやKオリジナルを見た古参ファンにも納得してもらえるものにしてもらいたいと心から願っていました。

そんななか、8月10日、11日、12日と品川よしもとプリンスシアターで全国出張公演が行われた3日目の「転がる石になれ」は本当に良かったです。東京のメディアの方もみんなほめてくださってました。山本彩さんもMCで「いい公演にするためにみんなと話し合った」と言っていましたが、そういう時間さえ持てればいい公演になる力は十分持っているので、ようやくそれができてて良かったです。

これは独りよがりの勘違いと思っていただいて構わないんですが、2日目の公演後に、招待されたメディアの方がメンバーの前でひとこと感想を言わせていただく機会があったので、せっかくなので言わせていただきました。

「『転がる石になれ』の拳は振り付けじゃなくて、心から手を振り上げないと東京のファンは納得してくれないよ。そういうところを見てるから頑張って」

そう言ったから変わったかどうかは気にすることもなく、ただ「変わってきたという事実」が目の前にある、それが本当に良い方向に変わっている、こういう成長を目の当たりにするとさらに本気で応援したくなるものです。初期のAKBのファンの方たちも昔はこういうことを繰り返していました。そういうエピソードの積み重ねが歴史になっていくものだと思っています。

握手会があって、一泊して、当日リハーサルと本番という流れがあると彼女たちはモチベーションも上がり、公演内容について話し合える時間を持てるのでしょう。8月12日の品川と8月28日のZepp Nagoyaはまさにそんな環境の中で公演ができたのですばらしいものとなりました。9月4日のZepp Tokyoも期待していいでしょう。チケットをお持ちの方はぜひ彼女たちの成長した姿を見て確認していただきたいです。

★森彩華卒業、そして1期研究生も


1期生でチームNのメンバーであった森彩華さんが学業優先のため、6月25日に卒業しました。卒業となる日の公演では本人もメンバーもスタッフも思い入れのある曲「ライダー」をやったそうです。

NMBの劇場公演のサプライズはAKB48劇場で起きているサプライズを参考にしているのか、懐かしくもあり親近感もあります。一方で最初から「抽選でしか劇場に会いに行けないアイドル」なため、その歴史のひとこまひとこまを定点観測できるファンが存在できないのが少し残念な気もします。

AKB48の西武ドーム3daysのNMB48は1日目緊張、2日目張り切りすぎ、3日目いつもの調子といった印象でした。毎日変わっているのが見てとれたのでこれも成長の証。

1期研究生に目を向けると、「絶滅黒髪少女」の発売が決まってから主力メンバーがメディア収録などで公演に出られないことが多くなり、その間に、着実に公演を通して成長しつづけている姿は見逃せないです。

山本彩さんの代役をつとめることが多い沖田彩華さんのパフォーマンスはNメンバーと何もひけを取らないし、太田里織菜さんもクオリティが高いです。ブログで話題の木下百花さんもパフォーマンスも笑顔もすばらしいです。川上礼奈さんのキャラクターも捨てがたい。1期生は個性的なメンバーが多いのでぜひ注目していただきたいです。

★2ndシングルの選抜発表


8月14日に2ndシングルの選抜メンバーが発表されましたが、そのあとに残されたメンバーのブログを読んでいるといろいろな思いが率直につづられていてグループアイドルの一員としての宿命を見る思いです。

「自分が必要とされているのか」ということを常に考えて生きていかなければならない立場、そして「ファンの応援にどう応えていったらいったらいいんだろうか」という悩み、「これから自分がどういう気持ちで前に進んでいくのか」という決意など「むき出しの感情」を読み取ることができました。

関西の正統派アイドルもAKB48、SKE48と同じ世界観で生きていかなければならないことがわかった瞬間なのかもしれません。いろいろつらいこともあるでしょうが、彼女たちはもっと強くなっていくでしょう。

名前を挙げることができなかったメンバーのファンの方には申し訳ない思いですが、それぞれが成長しつづけていることは私なりに確認しているつもりです。ブログに残すと膨大な量になってしまう恐れがあるため、いったんこのあたりで切り上げようと思います。

ベタ褒めしているつもりで書いたわけでもないですが、そう取られてしまった恐れがあるのは否めません。良くないところがあっても彼女たちは良い方向に変わってくる、それが目の前で起きているということを伝えたかったのです。

AKB48、SKE48が過去、どのように成長してきたかという成長過程を見るように今のNMB48を見ていると、環境は違えどメンタルな部分は同じような気がしていますし、公演を通して成長しているということも同じなんです。

なかなかそれが関西の方以外には伝わりにくいと思っていますので、ひとまず現状を残したくなってまとめさせていただきました。最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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posted at 15:45│コメント(3)NMB48 

この記事へのコメント

1. Posted by TERIUS.   2011年09月01日 16:24
完読しました。レポ有難うございます。
2. Posted by にじ   2011年09月02日 01:39
5 なかなか読みごたえがありました
ありがとうございます
3. Posted by まつお   2011年09月11日 20:36
いろいろ書かれましたが、発覚したNMB、AKBの問題。NMBはエース級のメンバーがやらかしましたが、それについてよくアイドルを見ておられる編集長の感想を書いていただければ幸いです。
起きたことの検証も運営はしないでしょうし経緯も話さないでしょう。
編集長ではなく1アイドルファン的視点でみた今回の問題に関する意見教えてください

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