2007年11月19日

EOS40Dファーストインプレッション

取材でメインに使っているカメラがCANON EOS30Dなのですが、レンズとの相性か何かで合焦ランプが点滅してもレリーズしないことがたまに起きるので、修理に出すことにしました。

修理に出すにあたり、代替機を手元にある20Dを使うか、別の30Dを買うか、はたまた40Dか1D MK3を買うかでずいぶん迷ったのですが、価格面を考慮して、40Dを購入することにしました。しかし安くなったものです。20Dや30Dは12万8000円ぐらいで買ったような気がするのに、今や11万で買えてしまうのですから。

さて、30Dを修理に出すことになりましたので、EOS40Dファーストインプレッションでもしようかと思います。

私のデジタル一眼の歴史は10D→20D→30D→40Dときわめてわかりやすいため、その比較も使い慣れた人向けになることはご了承ください。

★大きく変わった点


“私にとって”それぞれのカメラで大きく変わった点を述べると次のようになります。

[10D→20D] 起動時間の劇的な短縮と画素数の増加
[20D→30D] 液晶サイズの拡大と書き込みバッファの増加
[30D→40D] AF(オートフォーカス)精度の向上


“私にとって”30Dから40Dへの乗り換えに消極的なのは「画素数の増加」なのです。1年以上前から取材撮影の基本をRAW+JPEG(s)にしたため、820万画素と1010万画素では1枚のCFカードに撮れる枚数が圧倒的に違い、非常に不便な状況になるのです。

2GBのCF(コンパクトフラッシュ)だと、30Dだと230枚撮れますが、40Dだと160枚しか撮れません。4GBだと30Dならほぼ1日の取材が1枚のCFで終わるのに、40Dだと1枚では終わらないこともあるのです。

それなら820万画素で十分じゃないか、と私は思うのですが、なぜ1000万画素も必要なんでしょうか、と逆に思ったりします。私の場合は、Webで使うか、プロフィール用写真や生写真で使う程度ですので、A3サイズにプリントするなんてことは今まで一度もありませんでした。

40D購入を阻ませたのは、「どうせ1010万画素なら40Dじゃなくて1D MarkIIIを使ってみたい」という“欲望”が頭の中から離れなかったので、購入をできる限り遅らせていたのです。おかげで値下がりしてくれましたけど。

それにしても撮影したデータを保存するハードディスクを次々と追加するかDVDに書き込む頻度を増さなければならないのかはデジタルカメラマンのすべての命題です。

★AF精度はどのぐらい変わったのか


30Dから40DへのAF精度の向上を数字で表すのは私にはできません。

カメラを操作しているだけではその違いは実はわからないです。なぜなら、ファインダーで「合焦ランプ」が点灯したからといって実データは本当にフォーカスが合っているとは限らないからです。

結局撮影したデータを見てみないとわからないのが現実です。

野外の明るい場所ではさほど問題がないのですが、室内で蛍光灯がメインの場所(アイドルのイベント会場のいくつか)となると、AFが合焦していても、実際のデータは後ろにピントが来ていることがよくあるのです(それは本体のせいだけでなく、レンズの特性にも依存するようですけど)。

アイドルの取材現場で写真撮影する場合、縦位置がほとんどですから、測距点はカメラを縦にしたときの上のポイントになります。

それで撮影すると、蛍光灯の場合、レンズによってはピントが合わないことがあります。“私の場合”で言いますと、30DとEF24-70mmF2.8Lの組み合わせでは測距点が中央以外ではピントがずれやすいことがわかっているので、結局中央でAFロックしてから構図をずらすことになります。もちろんレンズ調整を出したんですが、「正常」という返事しか返ってこないので、カメラ本体の性能の限界、あるいはレンズの仕様の限界だと私自身はとらえています。

40Dになると、その問題がある程度解決されていて、そういう意味では買い換える価値はあると思います。同じ悩みを抱えている方にとっては“買い”の一番のポイントかと思います。

★なんだ、この液晶の色味は!


一方で、液晶画面については言いたいことが山ほどあります(苦笑)。

はっきりした理由はわからないですが、30D→40D、1D MarkII N →1D MarkIIIに至る過程で液晶画面の表示アルゴリズム?仕様?を変更したことはヘビーユーザにとっては明らかなことです。

明らかなのに、そういった声がネット上でほとんど見かけないというのはどういったわけなんでしょうか。

“私にとって”30Dの液晶の発色と40Dの液晶の発色の違いはかなりショッキングな出来事なのです。私から言わせれば30Dは「ナチュラル」、40Dは「コテコテ」です。実際のデータとは似ても似つかぬ“コテコテな”(=彩度を強調しすぎてバランスが崩れた)液晶の色なのです。それをユーザによって変えることはできないのです!

30Dと40Dの違いと同時に1D MarkII Nと1D MarkIIIの液晶でも同じことが起きているのです。それは私の信頼する報道関係の複数のプロカメラマンが証言しているので間違いありません。ある方は、MarkIIIの液晶の色が信じられなくて、結局パソコンを持っていってデータをコピーし、パソコンで表示して色味を確認する、という、とんでもない手間をかけているのだそうです。誰でも知ってる全国誌のカメラマンがそう証言しているのに、キヤノンはその声をどう受け止めてくれているのでしょうか。

30Dを修理に出すときに、その話を修理担当の人になるべく批判ぽくない口調で聞いてみました。「そのような声は聞いたことがなかったので、ユーザの声として上に上げておきます」とのことでした。そんなことはわかっているはずなのに……。

別に「○○を基準にして仕様を変更することになりました」と言ってくれさえすればいいのに、どうもそういうコンセンサスは修理の部門までは伝わってはいないみたいです。

でもこの液晶の色味、私にはどうしても許せません! 慣れなきゃしょうがないのなら慣れますけど、理由を説明していただきたいものです。カラーマネジメント的には正直、使えないデバイスになってしまいました。せめて1D MarkIIIのような高級機にはCMS(カラーマネジメントシステム)のプロファイル設定でもできるようにしてもらいたいものです。

たとえば「ピクチャースタイルのスタンダードに合わせ、昼間でもはっきり写るように彩度を上げている」と言えば済むようなものなんですが、どうも疑問に思っている人が少なすぎて(ネット上でも)声が上がってこないみたいです。10D、20Dから40Dとかキスデジから40Dに変えた人に聞いてみても、どうもこの液晶の色味の違いはわからない、というかさほど気にならないみたいです。

ただ、30Dから40Dへの液晶画面の表示で良くなったこともありますので、それも伝えておきたいと思います。

イベント会場のような取材現場での光源は蛍光灯とタングステンが混ざり、さらにストロボを焚いているので、光が混ざり合って実のところ、撮影は難しいのですが、40Dの液晶は、その光の具合の表現が非常にすばらしいのです。それだけは30D以前と大きく違います。光源が混ざっていたり微妙な局面での液晶画面は、ひょっとしたら頼りになるかもしれません。

★その他の違い


30Dから40Dへのその他の違い、特に改良された点についていくつか述べたいと思います。

●周辺部の解像力の向上

単焦点レンズでは表現できてもズームレンズでは表現できなかった周辺部の解像力の表現力が40Dになってかなり良くなっています。

「レンズの種類の違い」と思っていてあきらめていたことが、ボディの違いでかなり変わることができたということはひとつの収穫かもしれません。

●メニューの操作の違い

・画像をジャンプして表示するときに使うダイヤルが変わったのが許せない(苦笑)。
・ほかにも背面のダイヤルとレリーズスイッチ横のダイヤルの操作の割り当てがシビアになって使いにくい。
・「マイメニュー」は結構いいです。私は「CF初期化」「記録画質」「ホワイトバランス」などを割り当ててます。

●シャッター音

やっぱりスコンスコンした音は個人的には気に入りません。レリーズ後のショックはなかったので調整に出さなくて済んだのはラッキーでしたが。


まだ使い始めたばかりなので、まだ私自身、40Dを信用していないのですが、30Dが修理から帰ってきたらどちらをメインとして使うのかは、またそのときに考えるとしましょう。820万画素というのが私にとってはベストなサイズだったことだけは確かなんですけどね。ここでしかできない愚痴コメントあればお待ちしております(笑)。

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posted at 22:39│コメント(0)カメラ 

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